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中国海軍の射撃管制用レーダーの海自護衛艦への照射 / 自衛隊は挑発に乗るな!



中国海軍レーダー照射

「一歩間違えると危険な事態」中国のレーダー照射
2月6日(水)2時33分配信

 中国海軍の艦船が、海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用のレーダーを長時間照射していたことが明らかになりました。

 小野寺防衛大臣:「一歩間違うと、大変危険な事態が発生する。危険な行為については自制を求めていく」

 先月30日の午前10時ごろ、中国海軍の艦船が尖閣諸島周辺の公海上で海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」に対し、長時間レーダーを照射しました。これは射撃管制用のレーダーで、中国艦船が射撃をする前に照準を合わせるために使われるものです。また、先月19日にも別の中国海軍の艦船が海上自衛隊のヘリコプターに射撃管制用レーダーの照射を行った疑いがあるということです。

 岸田外務大臣:「(中国側は)まず、事実を確認したいという反応でありました」
岸田大臣は、外交ルートを通じて厳重に抗議をしたうえで、中国側が調査する方針を伝えてきたことを明らかにしました。

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レーダー照射の中国艦は実弾装填 実戦意識し演習
2月6日(水)6時50分配信
 中国メディアは、レーダーを照射した前日に演習のため出港した中国艦隊の駆逐艦が実弾を装填するなど、異例の態勢を取っていると報じました。

 中国国防省の機関紙は、海軍士官の話として、実弾の装填(そうてん)が「非常に稀(まれ)なことだ」と伝え、実戦を強く意識したものだと強調しています。日中関係筋によりますと、中国外務省は日本側の抗議に対し、「詳細を承知していないので確認する」と答えたということです。また、アメリカ国務省は懸念を表明しました。

 米国務省・ヌーランド報道官:「この重要な地域の平和と安定、経済成長を損ない得る中国の行動を懸念しています」

 一方、国防総省は「対話による平和的な解決を促す」としたうえで、尖閣諸島は日米安保条約の適用の範囲内であることを改めて指摘しています。
最終更新:2月6日(水)8時14分

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世界の海軍は国際法、慣習法を熟知しており、今回の中国海軍による射撃管制レーダー(FC:fire Control:レーダー)の海自護衛艦への指向、照射は海軍の常識を超えた異常な行動であり、自衛権の発動要件に該当する明白な敵対意図(Hostile Intention)である。

以前に本ブログでも紹介したとおり、敵対行動(Hostile Action)と敵対意図(Hostile Intention)に対しては自衛のために攻撃できるのは世界の軍事常識である。

敵対行動(Hostile Action)は、実際にミサイルを発射したり、砲の射撃を開始した場合であるが、敵対意図(Hostile Intention)についてはどこまでが攻撃のための準備と判断するかが難しく、また相手の攻撃の準備を見過ごし先制攻撃を受けた場合、現代戦においては壊滅的な被害を受けることから慣習法的に具体的な兆候が世界的に共有されている。

相手が攻撃のための運動、準備を開始した明確な敵対意図(Hostile Intention)として世界の海軍が共有している代表的な例が射撃管制レーダーの指向又は照射である。

レーダー波を発振しなくても射撃管制用のレーダー装置を向けることだけでも敵対意図(Hostile Intention)となる。

従って緊張状態にある海軍艦艇が対峙している時に、射撃管制用レーダーの操作、艦砲の操作は厳禁であり、例え日々の整備点検のためでも禁止しているのが世界の海軍の常識である。

この様に極めて艦艇がセンシティブになる射撃管制レーダーを海自護衛艦に長時間にわたり照射した中国海軍については疑問とやはり三流海軍との認識を新たにした。

この様な事態に至った原因、背景として考えられるのは次の4つに限られる。

① 中国共産党政権の事態拡大(エスカレーション)方針が出された。要するに日中間の武力衝突を前提とした挑発行動又は強行手段が許可又は指示された。

② 中国軍部の独走
  中国海軍が共産党政権の日本への対応姿勢に不満を持ち、事態拡大のため軍司令部独自に挑発行為と事態の拡大を許可又は指示した。

③ 現場指揮官(艦長)の独走
  現場指揮官(艦長)が現場の判断で海自護衛艦を追い払う目的で射撃管制レーダーを照射した。

④ 射撃員の独走
  射撃管制レーダーの指向等の操作は一人の操作員でできるものであり、操作員が機器のチェック等のために安易に操作した。


中国の国内情勢及び中国海軍の現状から判断すると、上の①~④までの推定はいずれも可能性が高いと言える。

③と④は中国海軍のレベルの低さそのものであり特に気にする必要はないが、最も可能性が高く、最も注意しなければならないのは②である。

グレーゾーンの状況下で海軍間の軍事衝突を起させる最も効果的な挑発行為は射撃管制レーダーの照射である。

相手は明確な敵対意図(Hostile Intention)として自衛のための攻撃を開始する。結果として戦闘が始まる。

そしてレーダーを先に発射した側はレーダーは日々の点検のためであり攻撃の意図はなかった。相手が先に攻撃(敵対行動:Hostile Action)してきたから反撃したと主張する。

この様な事後の応酬になることは明らかであるため、世界の海軍は平時であっても、また例え友好国であっても他国の軍艦に射撃管制用レーダーを照射しない。

今回の事象を見るに、如何なる背景があっても、中国政府、軍司令部、現場の部隊のレベルの低さとクライシスマネージメント能力の欠如を痛感する。

自衛隊は決して中国軍の挑発に乗ってはならない。
自衛隊は中国軍が国際法の常識もって行動すると思ってはいけない。

今回の海自護衛艦「ゆうだち」は射撃管制レーダーの照射を回避するために進路変更した。と報道されているが、恐らく艦長は被攻撃に備えて防御態勢を取ったのであろう。

海自が世界の一流海軍に相応しい毅然としたプレゼンスを維持し、また国際法に則った対応をとっていることに拍手と声援を送りたい。

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