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オリンピックの柔道は柔道でなくなった! / 柔道の原点に立ち返れ!




ロンドンオリンピックの柔道の試合を見ていると「柔道」がどうしてここまで変わったのか今更ながら驚いているのは私だけではあるまい。

柔道着を着たレスリングか関節技や蹴りも加えた軍隊式格闘技かといったところである。

一部の選手や一部の国の取り組みは柔道本来の姿からかけ離れて全く柔道とは別物という感がする。

JUDO1
JUDO3
JUDO0



相手に組ませない、立ったまま関節技を掛けたり、帯を掴むのを最優先にしたり、足払いとは思えないローキックをしたり、負かした相手に馬乗りになったり、

倒れている相手を悠然とまたいで勝利を誇示したり、コーチはコーチで大声で事細かに指示を出し、選手もまたコーチの指示にいちいち頷いている。

これは柔道の試合ではない。

昔のコーチは選手が疲れて戦意を失いかけた時に積極果敢に行けとか頑張れという激励のみであったが・・・・

そして最も情けないことは、このような柔道にあるまじき態度に対しても審判が注意や指導を一切しない。

柔道着が帯からはみ出して服装が乱れても審判は服を正せとの指導をしていない。・・・

これでは柔道の試合が「勝ち」が全てになってしまうのも納得である。「柔能く剛を制す」「心技体」などの精神は完全に風化してしまっている。

現在の姿を「柔道」の試合と定着させたら嘉納治五郎先生や多くの先人に申し訳ない。

柔道はいつからこの様な姿になったのですか?

日本柔道連盟はこのような状況を何とも思っていないのだろうか。

国際柔道連盟の中における本家本元の日本柔道連盟の存在力、影響力は全くないと言っても過言ではない状況ではないのか?

それもその筈、IOC(国際オリンピック委員会)に所属する国際柔道連盟の理事に日本人はいない。

2007年9月に行われた国際柔道連盟総会での理事選挙において立候補した山下泰裕氏が落選してから日本の柔道連盟や講道館の力は全くなくなってしまったと言わざるを得ない。


国際柔道連盟の理事に立候補し落選した時の山下氏のブログコメント

http://www.yamashitayasuhiro.com/hitokoto/070915/index.html


この頃から柔道の姿が変わり始め今やすっかり変わってしまった。


因みの歴代の国際柔道連盟歴の会長は次のとおりである。

1951年 アルド・トルチ( イタリア)
1952年 - 1965年 嘉納履正( 日本:嘉納治五郎の次男で第3代講道館館長)
1965年 - 1979年 チャールズ・パーマー( イギリス)
1979年 - 1987年 松前重義( 日本)
1987年 - 1989年 サルキス・カルゴリアン( アルゼンチン)
1989年 - 1991年 ローリー・ハーグレイブ( ニュージーランド)
1991年 - 1995年 ルイス・バゲナ( スペイン)
1995年 - 2007年 パク・ヨンソン(朴容晟、 韓国)
2007年 - マリウス・ビゼール( ルーマニア→ オーストリア)

1987年から日本人の会長が就任していない。

このまま行くと柔道が全く異質のスポーツに変質してしまうのは必定であり、全日本柔道連盟及び講道館は強く意見を言わなければならないのではないか。


意見を聞き入れられないならば日本選手は決然と脱退すると表明し選手団をまとめて引き上げる位の姿勢をみせても良いのではないか。

たとえ孤立しても『本来の柔道』と信ずる『柔道』に戻ってもよいのではないか。

魂を売ってまで現在の柔道(JUDO)に迎合する必要はないのではないか。


柔道が精神を尊ぶ武道ならばなおさらのことである。

日本柔道連盟と講道館の奮起を期待したい。
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