
W杯出場決定記者会見に臨んだ選手たち。本田(左端)のコメントで笑いが起きるなど、会見は和やかな雰囲気で行われた【スポーツナビ】
W杯出場が決定したオーストラリア戦の後記者会見に臨んだ選手たちのコメントは過去の雰囲気と違い極めて真剣で気迫のこもったものであった。今回の日本チームは本番のW杯で優勝するであろうという確信に至った。

最終的に試合を決するのは個の力だと語る本田。個の力を上げることをチームメートにも求めた【スポーツナビ】
本田選手に記者が「W杯優勝、そしてコンフェデ杯優勝を目標にしているが、チームとして、そして個人として何が必要か?」と質問したところ、
本田選手は「 シンプルに言えば個だと思います。個というのは、昨日GKの川島選手がしっかりと1対1を止めたところをさらに磨く。
今野(泰幸)選手がケーヒルに競り勝ったところをさらに磨く。(長友)佑都と(香川)真司がサイドを突破したところ、そこの精度をさらに高める。
ボランチの2人がどんな状況でも前線にパスを出せるように、そして守備ではコンパクトに保ち、ボール奪取を90分間繰り返す。岡崎選手や前田遼一選手が決めるところをしっかり決める……。
結局、最後は個の力で試合が決することがほとんどなので、むしろ日本のストロングポイントはチームワークですが、それは生まれ持った能力なので、どうやって自立した選手になって個を高められるかというところです。
自分が前に出るという強い気持ちで集まっているのが代表選手だと思うので、この1年短いですが、考え方によっては1年もあるとも言えます。
真司や佑都みたいにトップクラブでやってる選手もいると思いますし、ただそうでない選手もいます。でも、そうでない選手もやれることはあると思います。
そこを今野選手みたいに憧れみたいな気持ちでいられると困りますが、同じピッチに立っていますし、大先輩なんでそこはアドバイスをくれればと思っています。」と答えた。
本田選手のコメントは流石の一言であった。
彼は海外のチームでの必死の努力の成果で日本代表のエース格に返り咲いたといって良いが、日本と海外のクラブチームでのプレー経験を通じ、日本人が普遍的に持っているチームワーク・和の精神が如何に素晴らしいかを理解た。
今までは日本人特有のチームワークの総合力で世界の競合と戦ってきた。
チームの戦力=チームワーク×個の術力 であるのは異論のない理論である。
私が過去勤務した海自の護衛艦の戦闘チームもまさに装備×チームワーク×個の術力で決まった。
同じ装備のイージス艦で日米が共同訓練やミサイル発射訓練等を行うが、成績は同等(やや海自が上)であるが、
ミサイル射撃等に際してトラブルがあった際の対応、任務の達成ははるかに海自が上である。
これは私の持論であるが、イージス艦の戦力発揮に関する基本的な個の力、チームワークは変わらないが、トラブル等が発生した場合の対応力には大きな差が出てくる。
これがまさに日本人特有のチームワークであり、チームの誰かのミス、錯誤或いは機器のトラブルを個人や整備担当者の責任にするのではなく、チーム全体の責任とする連帯精神、心の持ち方が本来の日本人にはDNAとして生まれながらに持っている和の精神でありチームワークである。
つまり、日本人特有のチームワークはお互いに強点を出し合って補い会うものであり、自分の持ち場を守ることに専念してシステムが動くチームワークとは本質的に異なるものである。
今回の本田選手のコメントには、サッカー日本チームが世界に勝つには個の力の更なる向上が必要であり、それをチームとして最大公倍数に発揮するチームワークは日本人は生まれながらに持っているという本質を明言し他の選手に訴えていた。
彼のコメントにより、他の選手も個の力の向上と日本人が生まれながらに持っているチームワーク力の素晴らしさと個の力の来年6月の本大会までに最大限向上させる決意をした様が感じ取られた。
来年のW杯優勝は夢ではなく現実となると確信した。
やはり、日本文化、日本精神はすばらしい。
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