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心に沁みたブータン国王の国会演説全文 / 日本人としての誇りと自信を持て!




ブータン国王

ブータン王国のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃が15日朝、国賓として初めて来日された。

お2人は先月結婚されたばかりで、密接な関係にある隣国インドを除けば結婚後、初の外国公式訪問であった。
ご夫妻の何とも言いようのない凛とした品格とお人柄、昔の良き日本人を彷彿させるような思いでニュース報道を見ていたのは私だけではないと思う。これは多くの日本人が抱いた心情であり、天皇陛下への心情にも相通じるものがあった。

しかしながら大手のマスメディアはご夫妻の訪問先での親日ぶりを芸能報道的に流すのみであった。

国王の国会演説終了後、全議員が総立ちし心からの拍手を送っている映像を見て、演説内容に興味を持ちネットで調べた。

ブータン国王の演説全文を読み、長いこと忘れていた心が震えるような感動と勇気を頂いた。国王の演説は党利党略に明け暮れる国会議員に自省と政治家としての原点回帰を再考させたのではないかと確信する。

ブータン国王の演説は、現代の日本人にとって座右の銘とすべき内容であり、永久に保存し、日本人の良き精神の伝承の拠り所とすべきである。

何人かのブログで演説内容が公表されていたので、ここに記録しておきたい。

ブータン王国ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王の国会での演説全文

『天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表しますとともにこのたび日本国国会で演説する機会を賜りましたことを謹んでお受けします。衆議院議長閣下、参議院議長閣下、内閣総理大臣閣下、国会議員の皆様、ご列席の皆様。世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします。
 妻ヅェチェンと私は、結婚のわずか1ヶ月後に日本にお招きいただき、ご厚情を賜りましたことに心から感謝申しあげます。ありがとうございます。これは両国間の長年の友情を支える皆さまの、寛大な精神の表れであり、特別のおもてなしであると認識しております。
 ご列席の皆様、演説を進める前に先代の国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下およびブータン政府およびブータン国民からの皆様への祈りと祝福の言葉をお伝えしなければなりません。ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。
 私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめていたことをおぼえております。そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦しみ、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者たち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。
 皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。
 このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。
 皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。
 ご列席の皆様。私はすべてのブータン人に代わり、心からいまお話をしています。私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通の人間に過ぎません。その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろうということです。卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。日本がアジアと世界を導き、また世界情勢における日本の存在が、日本国民の偉大な業績と歴史を反映するにつけ、ブータンは皆様を応援し支持してまいります。ブータンは国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がそのなかで主導的な役割を果たさなければならないと確認しております。日本はブータンの全面的な約束と支持を得ております。
 ご列席の皆様、ブータンは人口約70万人の小さなヒマラヤの国です。国の魅力的な外形的特徴と、豊かで人の心をとらえて離さない歴史が、ブータン人の人格や性質を形作っています。ブータンは美しい国であり、面積が小さいながらも国土全体に拡がるさまざまな異なる地形に数々の寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています。手付かずの自然が残されており、我々の文化と伝統は今も強靭に活気を保っています。ブータン人は何世紀も続けてきたように人々のあいだに深い調和の精神を持ち、質素で謙虚な生活を続けています。
 今日のめまぐるしく変化する世界において、国民が何よりも調和を重んじる社会、若者が優れた才能、勇気や品位を持ち先祖の価値観によって導かれる社会。そうした思いやりのある社会で生きている我々のあり方を、私は最も誇りに思います。我が国は有能な若きブータン人の手のなかに委ねられています。我々は歴史ある価値観を持つ若々しい現代的な国民です。小さな美しい国ではありますが、強い国でもあります。それゆえブータンの成長と開発における日本の役割は大変特別なものです。我々が独自の願望を満たすべく努力するなかで、日本からは貴重な援助や支援だけでなく力強い励ましをいただいてきました。ブータン国民の寛大さ、両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。日本はかねてよりブータンの最も重大な開発パートナーのひとつです。それゆえに日本政府、およびブータンで暮らし、我々とともに働いてきてくれた日本人の方々の、ブータン国民のゆるぎない支援と善意に対し、感謝の意を伝えることができて大変嬉しく思います。私はここに、両国民のあいだの絆をより強め深めるために不断の努力を行うことを誓います。
 改めてここで、ブータン国民からの祈りと祝福をお伝えします。ご列席の皆様。簡単ではありますが、(英語ではなく)ゾンカ語、国の言葉でお話したいと思います。
(ゾンカ語での祈りが捧げられる)
 ご列席の皆様。いま私は祈りを捧げました。小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調和を経験しそしてこれからも繁栄を享受されますようにという祈りです。ありがとうございました。』
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ブータン国王の国会演説動画はここから
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米海兵隊の豪駐留は米軍前方展開戦略の後退か!/96年の台湾危機との相対戦闘力の相異



1996年の台湾危機時の米海軍の行動は毅然として自信に満ちていた。

1995年11月海上自衛隊演習において、私は海自の戦術単位部隊である第4護衛隊群の首席幕僚(先任参謀)として空母インデペンデンスを旗艦とする米海軍第5空母群と共同部隊を編成して参加した。

当時の海自、米海軍の能力から見たら中国海軍は沿岸警備隊程度の能力であり米海軍は中国海軍をCostal Navy(沿岸海軍)と蔑んでいた。

海上自衛隊演習を終え、広島県呉市に司令部を置く第4護衛隊群と横須賀米海軍基地に司令部を置く第5空母群は両指揮官の緊密な人間関係も手伝い極めて緊密な連携を維持していた。

更に96年の環太平洋共同訓練(RIMPAC96)に再度日米共同部隊(Bilateral Force)を編成して参加することが決定し、96年の5月にグアム沖で会合して米西海岸のサンディエゴに向かう予定としていた。

当年は戦後50周年にも当たり、ミッドウエー沖で日米の英霊に対する日米共同の慰霊祭を執り行う計画も進めるほど親密度は高く、演習以外の国際情勢に関する各種情報に関しても多くを共有していた。

そのような折の96年3月、空母USSインデペンデンスは急遽フィリッピン沖に展開した。台湾危機対応のプレゼンスである。

プレゼンスと言っても抑止のためのプレゼンスというより明らかに武力行使を前提とした展開であった。

米海軍空母部隊の指揮官、艦長たちは自分たちが展開すれば中国は必ず撤退するという確固とした自信を有していた。

そして米空母機動部隊がフィリッピン沖から台湾周辺海域に展開すると中国は台湾の民主化のための総統選を妨害するためのミサイル演習を取りやめ、国際舞台で中華思想としては受け入れがたい屈辱を味わった。

当時、我々は中国海軍が日米の部隊に匹敵する作戦能力を有するには約10年程度かかるだろうという見積もりが日米現場部隊の共通認識であった。

それから約15年経つ現在、中国海軍は空母を就役させ、水上艦、潜水艦のシステム化、近代化を図り、航空機ではステルス機を整備し、昨今の官公庁・防衛産業や監視衛星等に対するサイバー攻撃に見られるようなサイバーサイバー戦/電子戦能力の向上、宇宙開発における宇宙基地建設や衛星攻撃能力の向上等々、予想通りの凄まじい発展を遂げてきた。

最近になり、海上部隊にとってはクリティカルな脅威である、技術的には西側でも不可能だと思われていた対艦弾道ミサイル(ASBM:Anti-Ship Ballistic Missile)の開発と配備に成功したという報道もある。

ASBMの配備をもって総合的な兵力整備の1つの形が整ったのか、中国は米空母機動部隊の展開を阻止するアクセス拒否コンセプトに変更した。

従来は完全に制海権を有する第1列島線のSea Control Areaと海洋の使用を拒否する第2列島線のSea Denial Area というコンセプトからASBMの射程約2000Kmを半径とするAccess Denial Zoneコンセプトに移行した。

この圏内において中国の空母部隊、潜水艦が展開し、空軍及びASBM、更に宇宙基地も含めたサイバー戦部隊が統合され、米空母部隊の進入を阻止するものである。

今回の米海兵隊の豪駐留計画は下図のとおり鳥瞰図的にみると米軍の前方展開戦略の不測事態時の撤退案として明らかである。
ADZ

ASBM

米国もここまで中国の脅威を現実のものとして認識し作戦計画の修正を始めたかという驚きが偽らざる心境である。

最近では陸自兵力を南西諸島に展開する等、防衛相も着々と防衛体制の整備を進めているが、自衛隊の従来の兵器、部隊による能力向上のみでなく、初動におけるサイバー攻撃やシステムに対する戦術核でのEMP攻撃等に対応できる能力等も早急に充実、向上させるべきである。
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環太平洋経済連携協定(TPP)議論に欠けているもの



野田首相が交渉参加を表明した環太平洋経済連携協定(TPP)に関しての国会議論、マスコミ論説が活発化してきた。

依然として自由貿易主義対保護主義という構図の舞台での議論であり、TPP参加による日本の国益の本質的な議論がなされていない。

企業でいえば

関税撤廃や市場開放という舞台での対象品目やコスト管理とかキャシュフローの面を中心とした議論での賛成、反対のディベートである。

もっと本質的な企業理念、創業理念という屋台骨にも匹敵する日本独自の文化、社会構造、日本民族の価値観の維持、変更という本質的な面での議論がなされないのが疑問である。

経済界、農業界等はそれぞれの利害、得失で意見を言うのは当然である。

また米国も国益に沿って米国流の制度化を要求するのは当然である。

本質的な制度、価値観を守り、国益を維持するのが政治の役割ではないのか。


約3千年脈々と続く世界唯一のすばらしい独自の文化、社会制度、価値観をどこまで変えて欧米文化、社会構造に適合させるのか。

この点を民主党政権はどのように考えているのか理解できないところに政府の本質的な問題がある。


約20年前の日米構造協議で日本独自の制度の変更を求められ、日本民族の精神構造もアングロサクソンの個人主義、能力主義に変わってきた。

農耕民族の和と献身の徳目に立脚した終身雇用制度、善意の談合制度もあたかも悪の制度であるかの如く洗脳され現状の社会構造に至っている。

終身雇用と談合こそ日本ならではの和と助け合いのすばらしい文化であり日本の組織力の強みであったのではないか?

大東亜戦争後の被占領期間を除く約2700年もの間、独裁のない庶民中心の社会を維持してきた日本はまさに世界遺産ともいえる文化と制度を構築してきた。

能力による格差は受容しつつ皆が繁栄する助け合いの精神が具現化された日本独自の諸制度は現在でも地方の公共事業の地元業者の優先制度、医療制度等多くの部門に残っており、これらの制度は日本民族のみが理解でき、維持できる制度である。

政府は自由化対保護、対象品目の範囲という単純な視点のみではなく、太古から脈々と維持してきた日本独自の制度、価値観を守るという発想に立った舵取りをするべきである。
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定年憂国親父は海自現役時代、旅傘道中姿で老人ホームを慰問し歌と寸劇を披露していました。
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