尖閣防衛、自衛隊に「平時の領域警備」任務付与を!
プログを始めて南沙・西沙に対する中国の海上覇権確立の経緯と今回の尖閣の中国漁船問題を書いたが、恐れていた通り、民主党政権の前代未聞かつ恥辱的な船長無条件解放という結果となった。あまりにもあきれ果ててしばらくプログを書く気にもならなかった。
このすばらしい日本を身命を賭して守ろうと東シナ海、日本海の正面で毎日緊張を強いられている海自、海保の血の滲む努力に対して言い訳のできない愚かな日本政府といって良い。
戦争は他の手段をもって行う政治の継続というクラウゼビッツの戦争論の基本的な考え方は現代でも生きており、国際的な常識である。そのために戦時国際法、慣習法は今でも国際法、慣習法として歴然と存在する。
世界的に見て自分の国の領海、領空を平時において軍事的な手段で守ることができないのは日本だけであろう。北朝鮮の工作船の日本海事案に際して海上自衛隊に初めて「海上における警備行動」が下令されたが、あまりにも武器使用に制限が多く、工作船を強制停船させることはできなかった。
今回の漁船の衝突事案に関しても漁船に対しては海保の巡視船は発砲しないと日本の官憲を見下しているからこのような事態に帰着したともいえる。
工作船対処の「海上における警備行動(海警行動)」はあくまでも警察行動であり、航空自衛隊が領空侵犯に対して行うスクランブル対処も「領空侵犯措置」という警察行動に外ならない。
海軍や空軍の平時における領海警備、領空警備は国際法、慣習法的にも世界の常識であり、今こそ自衛隊に対する「平時の領域警備」任務を付与する法体制の整備が急務である。
中国は数年前、鄭和の南海遠征600周年記念行事を盛大に行い、海上覇権確立の具体的な行動を徐々にエスカレートさせてきた。中国海軍の作戦思想は圧倒的な兵力で敵を飲み込むことに変わりはなく、具体的な作戦においても漁船、商船、公船、軍艦を大動員して現代兵器、武器システムを飽和状態にして攻撃してくることは容易に想像できる。
有事立法で具体的な臨戦態勢をとる前に、自衛隊に対して本来防衛軍が有する「平時の領域警備」任務を付与するとともに自衛隊の弾薬、ミサイルの補充、施設防護、要人防護の強化を図る必要がある。
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