尖閣諸島沖海戦勃発に至る危険なシナリオ! / オスプレイ沖縄配備の可否が分岐点!
7月23日に米海兵隊のオスプレイが岩国基地に陸揚げされた。
オスプレイの危険性を訴えて配備運用反対運動は相変わらず続いている。
他方、尖閣周辺では中国監視船、漁船等の活動も活発化している。
いくら考えて見てもオスプレイの配備は日本の喫緊の重要な問題となる尖閣諸島防衛にとって極めて重要な装備である。
先のブログで述べたとおり、中国は尖閣諸島の領有化の具体的な行動を本年10月頃に起こす確率は高い。
私の考える2012年10月の尖閣諸島をめぐる日中の武力衝突に至るシナリオは次のとおりである。
2012年8月~9月
尖閣諸島周辺での中国監視船、漁船の行動を活発化させ徐々に千隻レベルの大漁船団の活動にエスカレートさせる。
当初の事態は海保で対応できるが、規模が徐々にエスカレートし、最終的に海保の対処能力を超える事態に至り自衛隊に「海上における警備行動」が発令され海自護衛艦隊は海上における不法行動対処に展開する。
中国はオスプレイ配備反対運動等により日米安保の無力化、日米離間工作を実施する。
海自部隊は尖閣諸島周辺に展開し、海上における警備行動の権限(警察権)で中国漁船団に海保と協同して対応するとともに、政府に対して中国海軍艦艇に対する対応のために「防衛出動」の下令を要請するが日本政府は決断できず。
中国東海艦隊の主力部隊が中国漁船の保護を目的として尖閣諸島周辺海域に展開し海上における警備行動(警察行動)中の海自艦隊と対峙する。
2012年10月
10月某日、中国政府は尖閣諸島を中国の行政区に指定、島の一部を射爆場として砲爆撃訓練を実施する旨を日本政府に通告してくる。
日本政府は抗議し撤回を求めるが、中国政府は護衛艦、巡視船の対応を批判し、東海艦隊の主力軍艦を自国漁船団防護の目的で展開させる。
海自艦隊と中国艦隊が対峙する状況下で、中国政府は尖閣諸島の射爆場に対する艦砲及び地対地(弾道)ミサイルによる砲爆撃訓練を10月◯×日~△×日までの2週間、尖閣諸島の訓練島を中心とした10マイルのエリアで実施する旨を通告、訓練エリアへの進入による被害には責任を持たない旨を通告してくる。
日本政府は抗議を継続するも中国政府の態度は変わらず、尖閣諸島は中国の領域であり、射撃訓練の実施は正当な権利と主張する。
射撃訓練当日・・・中国艦艇は射爆撃訓練を行うか?行わないか?或いは行えるのか?行えないのか?それは全て日本の覚悟にかかっている。
ここまで来たら中国海軍は必ず実施する。仮にその前に陸自部隊を尖閣に配置していたとしても実施するだろう。
それは1988年の南沙で証明されている。
日本として大事なことはこの事態まで行かせてはならないことである。
この事態に至ったら日本、中国共に後へは引けず、海上における軍事衝突は避けられなくなる。
この様な事態を避けるためには何が必要か?
それは日本政府及び日本人の尖閣諸島を守る確固とした覚悟と態度である。
尖閣諸島は日本固有の領土であり、厳然とした日本の尖閣防衛の覚悟を示すとともに、日米による日米安保の発動意思の表明が必要となる。
極端な言い方をすれば、10月までにオスプレイの沖縄配備が決定するかしないかで、中国の尖閣侵攻作戦のシナリオが発動されるか、されないかが決まると言っても過言ではない。
この様に極めて蓋然性の高いシナリオを考えて見てもオスプレイの沖縄配備は重要であり、沖縄配備に最も困るのは中国であろう。
昨今のオスプレイの配備反対運動を見ていると、墜落の危険性で反対を叫ぶ日本人の純粋な人情を巧みに利用した日本を弱体化させる反日の力が大きく加わっている気がしてならない。
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