日本文明とシナ文明
イギリスの歴史学者アーノルド・トインビーは昭和34年にその著書「歴史の研究」の中で、21の古代文明があり、これらの文明は5つの元になる独立文明とその周辺に派生した衛星文明からなると説いた。
そして、東アジアでは数千年前から独立文明のシナ文明が一人「親文明」として先行し、日本に文明が登場するのは、645年の大化の改新以降でこの頃にシナ文明から唐の律令制を取り入れ、政治が誕生し、文字を使うようになり、また大乗仏教を取り入れ各地に国分寺を建立したという。
このトインビーの説から言うと、シナが親で日本は子ということになる。
そして、この説は戦後共産思想を有する人や日教組にとってバイブルのような学説となり、私も学校ではそのように教わった。
しかしながら、私は約40年の社会人生活で勤務の関係で中国人を始め多くの国の人たちと親しく交流を持ったが、宗教観、食生活、価値観、ものの考え方等において日本人は全く異なる文化圏の人種ではないかと疑問を持つに至った。
トインビーがいうシナの数千年前の文明は「黄河文明」と思うが、日本では約1万5千年前の土器が発見された遺跡もある。
日本には大化の改新以前に、朝廷や都市、神道も存在し、この時すでに天皇制があり文化、政治体制も確立されていたのは疑いがない。
勿論、日本はシナや東南アジアから様々な文化を取り入れているだろうが、その本質は独立した日本文化であることに疑いの余地はない。
料理も中国料理と日本料理はお互いに影響されてはいるが基本的に全く異質であるように思う。
私が学生時代に教わった「世界4大文明」は、メソポタミア、エジプト、インダス、黄河文明であったが、現代歴史学では「世界4大文明説」は既に否定されている。
そしてこれらの説は国民のアイデンティティ、愛国心の向上の目的で政治的利用されたという学者もいる。
更に、現代の世界の文明については、サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」によると、次の8つに分類されるそうです。
① キリスト教を基礎とする文明(西欧・北米)、
② 東方正教文明(ロシア・東欧)
③ イスラム文明
④ ヒンズー文明
⑤ 儒教を基礎とするシナ文明
⑥ カトリックと土着文化を基礎とするラテン・アメリカ文明
⑦ サハラ南部のアフリカ文明
⑧ 日本文明
この8つの文明の中で、日本文明だけが、一国一文明です。
つまり、日本文化だけが文化を他の国と共有しない独立文化です。
従って、日本文化がなくなるということは、日本が滅ぶということに外ならない。
つまり、ハンチントンがいうように、同じ文化圏の国は提携するが、他の文化圏とは相いれません。それは現代世界の戦争、紛争の実態でも証明されています。
日本は、戦後アメリカと緊密な関係を保ってきたが、日本の地理的な位置は、東アジアであり、そして最近では中国が海上権益の獲得に具体的な行動を起こしてきた。
それぞれの文化圏は、互いに独立し、相いれない独自の価値観やアイデンティティで存在しています。
個人レベル、経済レベルでいかに親密になっても、国家レベルになると、文化を維持存続させるか、失って属国化するかの選択肢しかないのが現実の世界です。
日本文化の世界的に誇れる特徴は、共存共栄、集団の和の精神、理念です。つまり、日本だけが日本文化を維持しつつ他の文化、文明を全て受け入れることのできる文化であり人種であるということになります。まさに世界平和の核になる文化、人種と言っても過言ではありません。
これはまさに現代の世界に最も必要とされている役割であると思う。
どこかの政党のように「友愛」や「リベラル」の迎合的な謳い文句では現代世界の中で、このすばらしい日本のアイデンティティを活かし、日本にしかできない役割を果たすことはできない。
世界の文化圏の衝突の緩衝材、背着材的な役割が日本には求められており、そのためにも日本国民一人一人が日本人としての自覚と誇りをもって他国の侵略に対しては断固としてこれを排除し、日本の文化を守り、行動することが現代の日本人に与えられた使命であると考えるこの頃です。
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