自衛隊の部隊指揮官の経験を通じて体得した指揮官の資質は数多くあるが、中でも厳正な指揮を維持するために必要で重要であるのは「嫌われることを厭わない」資質であり、その信念である。
東日本大震災、福島原発への政府の対応、すなわち管直人首相の資質を垣間見るたびに、未だに人気の回復と政権の維持に固執しているとしか思えず、極めて軽い指揮官としか思えない。
そして何より恐れを抱くことは、尖閣での中国漁船の海保巡視船への体当たり事件で明らかになったように、民主党政権の体質は、情報統制による権力維持であり、今回の原発対応でもその情報統制と権力維持体質が顕著に現れている。
今や全面戦争にも匹敵する国難であるにも拘わらず、首相は日本国の最高指揮官としてどうして強くなれないのか、どうして右往左往するのか不思議であり、全く理解できない。
一国の首相を任されたら、覚悟を決めて全身全霊で、真に自分の命を賭けて取り組むのが当然である。
本日12日09時の共同通信の速報:「経済産業省原子力安全・保安院の関係者によると、福島第1原発の事故を、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」でレベル7に引き上げることを決めた。」とある。
昨日11日に枝野官房長官が記者会見で、福島第1原発から半径20Km圏外にある葛尾村、浪江町、飯館村の全域及び川俣町と南相馬市の一部に対して、計画的避難区域という、又も聞きなれない言葉で発表し、対象地域の住民には約1カ月をめどに避難するよう要請した。
全く対象地域の住民にとってはたまらない突然の指示である。
世界各国が放射能拡散モデルにより時間的な拡散予想を発表しているのに、日本は発表していない。
気象庁の会見では、この予報は実測値ではなくシミュレーションなので、混乱を招くから発表しなかったと説明している。これも全く尖閣での地検の釈放会見と同じである。
管直人首相よ!あなたは何故、何を恐れて情報を統制するのか?
日本には気象、海洋の多くのシミュレーションモデルがあるのだから、入力値の条件を明確に説明した上で長期的な最悪をも網羅した拡散予想を出し、段階的避難計画を出すべきである。
現在の深刻な情勢下においては、真に命を賭ける覚悟が首相には求められており、そしてこの覚悟ができれば「嫌われることを厭わない」資質が備わる。
管直人首相よ! 現状の打開、回復は並大抵のことでは不可能だ! 何を恐れる! 日本国のために命を賭けて取り組め! 嫌われることを厭わず、今は日本国、日本国民のためにのみ政策を実行せよ!さもなくば、即刻辞任せよ!今は時間との戦いである!
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